【ジャパンカップ2014】エピファネイアが勝てた理由(わけ)とは?

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2014年のジャパンカップを制したのはエピファネイア。エピファネイアは菊花賞こそ勝っていたものの、その後はなかなか勝ち切れず、ジャパンカップの前走の天皇賞秋では6着に敗れて評価は落ちていた。にもかかわらず、ジャパンカップでは’14年のレーティング世界1位のジャスタウェイを寄せ付けない走りで4馬身差の圧勝という結果を見せつけた。この要因とはなんだったのだろうか?

エピファネイアの鞍上はそれまで主戦が福永騎手であったが、ジャスタウェイに福永騎手が騎乗する関係でこの年のジャパンカップではスミヨン騎手が乗ることになった。スミヨン騎手は言わずと知れた世界に誇る名ジョッキーで日本でも大変有名である。ただ、ラフプレーが多く、’10年のジャパンカップではブエナビスタに騎乗し1着入線後、進路妨害を取られ2着降着となるなど、日本では何かと苦労した騎手の1人だ。そのスミヨン騎手がこの年東京競馬場で行われたワールドスーパージョッキーシリーズのために来日し、そのついでにエピファネイアに乗ることになった。

スミヨン騎手は本番では3番手でレースを進めた。これはエピファネイアの勝ちパターンが先行してから二の足を使って勝つというものだったのでそれを見越したうえでの決断だったといえる。前走の天皇賞秋では10番手前後を走り、差しが届かず6着に敗れた福永騎手に批判の声が集まったのも聞いていたかもしれない。結果として、前にいた馬は総崩れ状態になったにもかかわらず、エピファネイアだけが次元の違う走りで勝利を収めたのだから、その強さはホンモノであることをスミヨン騎手が証明した。エピファネイア本来のレースぶりができたこと、本来の力をスミヨン騎手が発揮させてくれたことが勝ちへと繋がったのだ。

 

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